case study病例集

【雑種犬の犬ニキビダニ症】

雑種犬の犬ニキビダニ症

2023.3.11
Before
After

【症例】

雑種犬、10ヶ月齢、去勢オス

【症状・経過】

6ヶ月齢で去勢手術を行ってから、顔や四肢を中心に全身が赤くなり、痒みが出るようになった。
アトピー性皮膚炎を疑われ、ステロイドの投与やフードの変更を行ったが改善がなかった。

顔や四肢に赤みが見られ、やや腫れてきているようにも見えますね。

【診断】

犬ニキビダニ症

【治療】

痒みのある皮膚疾患の診断の基本となる感染症の検査をした結果、大量のニキビダニが感染していることがわかりました。
この症例はダニ予防はしていましたが、マダニに対して効果のある予防薬を使用していてニキビダニは効果範囲外でした。

ニキビダニに効果のある駆虫薬を使用して、治療を行いました。

顔の赤みやむくみがなくなり、四肢は毛が生え揃っていることがわかりますね。今回は基本となる皮膚科検査をしっかりやっておけば、簡単に診断できた症例です。この子がこじれてしまった原因は検査をせずに見た目だけで診断をし、治療に入ってしまったことにあります。初期病変がどんなに小さなものであっても検査をせずに治療をすると思いもよらない結果になってしまうことがありますので、しっかりと検査をしてから治療してくれる病院を探しましょう!
当院では犬ニキビダニ症だけでなく、年間数百症例にのぼる様々な皮膚疾患を診察、診断しています。そのため、通常の治療で良くならない皮膚病でも違った角度から治療プランを立て直すこともできますので、慢性的なわんちゃん、猫ちゃんの皮膚病でお困りの飼い主様は、一度ご相談いただければと思います。

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